胃・十二指腸潰瘍には傷ついた粘膜を修復するビタミンA・U

胃液が胃の粘膜を消化してしまい、粘膜より下の層に欠損が生じた状態を胃潰瘍、十二指腸の内側の粘膜を消化することで、粘膜より下の層に欠損ができた状態を十二指腸潰瘍といいます。
腹痛、出血、過酸症(胸やけ、げっぷ)が三大症状とされ、吐き気や嘔吐、食欲不振などもしばしばみられます。

十二指腸潰瘍の場合はとくに胃の働きが活発で胃酸の分泌量が多い人によく起こります。胃潰瘍は高齢者にもみられますが、十二指腸潰瘍は20歳代、30歳代の若い人によく起こります。

症状が激しい間は絶食します

ビタミンA
胃の粘膜の新生に欠かせません。また、胃の粘膜の表面を潤して保護している粘膜の分泌に、ビタミンC・Eとともに関わっている点も見逃せません。適切な摂取により、胃・十二指腸潰瘍の予防、治療に効果が期待できます。

ビタミンU
ビタミンUは核酸をつくるのに必要なビタミン様物質です。核酸はタンパク質をつくるのに不可欠です。胃・十二指腸潰瘍では、傷ついた粘膜の上皮細胞を修復するのにたくさんのタンパク質がいるため、ビタミンUの必要性も増します。胃・十二指腸潰瘍を予防し、回復を早めるのに有効と考えられています。

ビタミンE
活性酸素の害は全身に及び、胃・十二指腸潰瘍の原因にもなると考えられています。ストレスを受けると、粘膜に過酸化脂質ができて傷つき、そこから潰瘍が始まると考えられています。
過酸化脂質の生成を防ぐビタミンEは、粘膜を健康にするのに必須で、胃潰瘍の予防に有効です。Eの補給が胃・十二指腸潰瘍の治療に役立つという研究報告もあります。

リノール酸
体内でプロスタグランジンというホルモン様の物質が各種あり、生体各組織の機能を調節しています。胃液の分泌量を決めたり、胃粘膜の内壁を丈夫にすることにも働いています。リノール酸はγ-リノレン酸を経て、プロスタグランジンの原料になります。