レクチンは細胞を活性化させます

レクチンは豆類やジャガイモなどの野菜に含まれている糖結合性タンパク質です。細胞膜の表面にある糖タンパク質や糖脂質と結びついて、細胞を活性化させます。

赤血球を固まらせるはたらきがあることから植物性血球凝集素と呼ばれていましたが、動物の組織にも含まれていることがわかり、レクチンと名づけられました。

レクチンのはたらき
人間の身体は多くの細胞によって構成されていますが、これらの細胞を包んでいる細胞膜の表面には、糖タンパク質や糖脂質があります。これは結合に糖を含むタンパク質や脂質、つまり糖の複合体ですが、レクチンはそれと特異的に結びつくことができ、この細胞を活性化させます。

糖の複合体に作用してそれを凝集、沈殿させる活性を持っているわけです。その結果、有害な細菌などの微生物にダメージを与え、体内で増殖するのを防ぎます。

レクチンの作用を受けた細胞は、種々の可溶性物質をつくり出したり、細胞を分化させる、免疫グロブリンをつくる、などの方法で免疫の機能を高めます。

レクチンを多く含む食品
ジャガイモ、枝豆、大豆、インゲン豆、レンズ豆などに多く含まれています。インゲン豆については、テレビ東京系の健康バラエティ番組「ぴーかんバディ!」で紹介された調理法により調理した白インゲン豆を食べた視聴者が、嘔吐、下痢等の消化器症状を発症したという事例が多数報告されましたが、この原因はレクチンにあったと考えられています。

番組で紹介された「白インゲン豆を2〜3分煎り、粉末状にして食べる」という調理法では、中心まで火が通らず、レクチンが充分に熱変成しなかったため中毒を起こしたとされています。

インゲン豆中に含まれるレクチンは、十分に加熱すれば活性を失います。インゲン豆によって中毒を起こすことは昔から知られており、長年の経験で煮るという調理法でインゲン豆を食べてきました。

よって、インゲン豆を食べる際には、通常の調理法である、十分に水に浸して戻した後、沸騰状態で柔らかくなるまで十分に加熱することが必要です。