マンガンが不足すると発育期の成長が遅れたり、骨がもろくなります

マンガンと聞くと、乾電池をイメージされる人が多いと思いますが、我々の体にとって重要なミネラルで、糖質や脂質、たんぱく質の代謝を助ける酵素を活性化させ、抗酸化作用のある公租の材料になります。

お茶に豊富に含まれています

インスリンの合成を促す働きがあるため、不足すると血糖のコントロールが乱れて糖尿病になりやすくなるといわれています。また、低コレステロールによる性ホルモン合成の低下や生殖腺機能障害による性能力の低下、発育不全などが欠乏症としてあげられます。

これに対し、過剰症は肝硬変、神経障害、筋肉運動不整などが現れます。しかし、普通の食事でマンガンが不足することはありませんし、余分な分も排泄されるので、これらの心配はほとんどないといってよいでしょう。

マンガンのはたらき
骨を作る材料には、カルシウムリン、さまざまなミネラルがありますが、この中にマンガンも含まれます。また、骨、関節を丈夫にする結合組織は、マンガンを含む酵素がなければ合成できません。

マンガンは糖質、脂質、タンパク質の代謝にはたらく酵素を構成し、タンパク質を合成してエネルギーを生み出すはたらきがあります。さらに活性酸素を分解するスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分であり、細胞膜の酸化を防ぐ作用があります。

マンガンを多く含む食品
マンガンは土壌の中に含まれていますから、土壌から栄養を吸収する植物性食品に多く含まれ、動物性食品に少ない傾向があります。
特にマンガン含有量が多い食品は、お茶の葉です。100mg中67mgと、ほかの食品に比べて桁違いに多いですが、お茶にして飲むと、わずか1%に減ってしまいます。

ほかには玄米、生そば、ライ麦、胚芽精米、落花生、ゴマなどの種実類、穀類、豆類などがあげられます。動物性食品は全体にマンガン量は低いのですが、カキなどの貝類には多く含まれています。
日本人の場合、マンガン不足はみられませんが、摂取量の上限は10mgと定められています。通常の食生活において過剰症は認められていませんので、心配はいりません。