ヨウ素は甲状腺ホルモンを合成するのに必要です
ヨウ素は別名をヨードといい、甲状腺ホルモンを合成するのに必要なミネラルです。摂取すると、血液中から甲状腺に集まり、蓄積されます。
不足すると、甲状腺機能が低下してエネルギーが十分に補給されなくなり、疲れやすくなったり気力がわかなくなったりします。ヨウ素欠乏による甲状腺腫は、鉄やビタミンAの欠乏症とともに世界の3大栄養素欠乏症のひとつに挙げられます。
女性の場合は、生理不順を起こしたり、妊娠しにくくなることもあります。子供のころに不足すると成長が滞り、知能の発達が遅れることもあります。
一方、とり過ぎると、甲状腺ホルモンの合成ができなくなり、甲状腺が肥大します。このように不足してもとりすぎても甲状腺の機能低下を起こすので、適量を守ることが大切です。
ヨウ素のはたらき
成人の体内に15〜20mg存在するヨウ素の、およそ2/3は甲状腺にあります。ヨウ素はそこで、甲状腺ホルモンのチロキシンとトリヨードチロニンをつくる材料となっています。
糖質、脂質、タンパク質の代謝をよくするだけでなく、基礎代謝を高めて、発育を促します。また、呼吸を早めたり、心臓の動きを高めたりするときにも、この甲状腺ホルモンが必要とされます。
また、精神活動を活発にする、皮膚、爪、髪の毛を健康に保つなどの働きを持っています。代謝をよくする働きから、余分な脂肪を燃焼させてダイエットを助ける作用もあることがわかっています。
ヨウ素の摂り方
魚介類や海草などの海産物に豊富で、こうした食品をよく食べる日本人の場合、不足の心配はほとんどありません。欧米などでは、内陸地方に住む人に欠乏症がみられることがあります。