鉄分が不足すると貧血症状が現れます
成人のからだには約4gの鉄が存在します。60〜70%は「機能鉄」で、赤血球中のヘモグロビンにヘム鉄として取り込まれます。そこで酸素と結びつき、全身に酸素を運びます。
残りは肝臓や骨髄、脾臓などに蓄えられ、機能鉄が不足したときに使われる「貯蔵鉄」として存在します。
機能鉄が不足して、さらに貯蔵鉄を使い切ってしまうと、貧血症状が現れ、鉄欠乏製貧血となります。鉄欠乏製貧血は10〜30代の女性に多くみられます。機能鉄が欠乏している段階では潜在的鉄欠乏といい、10〜30代の女性の半数近くが当てはまるといわれています。
女性に多い理由は、月経によって血液が失われていること、ダイエットのため、栄養的にアンバランスな食事をしがちなことが重なっているからです。
鉄はほかのミネラルと違い、必要な量だけ吸収されます。このため過剰に摂取した鉄分は体外に排出されますので、過剰症の心配はほとんどありません。
鉄分の摂り方
食品に含まれる鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があります。レバーやカツオなどの動物性食品に含まれるヘム鉄のほうが、吸収率が高いため、効率よく摂取するには動物性食品がオススメです。
ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれる非ヘム鉄は、ビタミンCといっしょにとると吸収されやすくなります。