高脂血症にはコレステロール値を下げるリノレン酸やキチン・キトサン
血液中にあるコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)などの脂質が、異常に多い状態を高脂血症といいます。コレステロールが220mg/dl以上を高コレステロール血症、中性脂肪が150mg/dl以上を高トリグリセリド血症といいます。
放っておくと動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、脳血栓や脳梗塞などを引き起こします。
リノレン酸
リノレン酸には、α-リノレン酸とγ-リノレン酸とがあります。α-リノレン酸は人間の体内で合成されず、食品からとらなければならない必須脂肪酸です。一方のγ-リノレン酸は、体内でリノール酸から合成されてできます。コレステロールの値の低下や抗血栓の作用はγ-リノレン酸に強くみられます。
キチン・キトサン
キチン・キトサンは食物繊維の一種です。これがなぜコレステロール値を下げるかはまだはっきりわかっていませんが、キチン・キトサンを摂取したあとは大便中の胆汁酸が増加します。
胆汁酸は、肝臓でコレステロールから生成されるので、排泄された胆汁酸を補うためにコレステロールが使われて、総コレステロール値が下がると考えられています。
EPA
EPAは、血液中の血小板を固まりにくくし、血栓を溶解します。さらに血液中のLDL(悪玉)コレステロールを減らし、中性脂肪が増えるのを抑制し、血管を拡張させるはたらきがあるので、血液がさらさらになり、流れがよくなります。
DHA
コレステロールには、血管壁に付着して動脈硬化の原因となるLDL(悪玉)コレステロールと、余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶHDL(善玉)コレステロールとがあります。DHAには、LDLコレステロールや中性脂肪を減らし、HDLコレステロールを増やすはたらきがあります。この作用はEPAよりも強力です。
リノール酸
コレステロールの排泄を促進し、コレステロール値を下げます。同時に血管を拡張するはたらきもあり、血液の流れをよくします。
食物繊維
食物繊維のなかでも、特にペクチン、アルギン酸、ガム、マンナン、ポリデキストロースなどの水溶性の食物繊維には、コレステロールの低下作用があります。消化液の一種である胆汁酸を吸着して排泄させるので、不足した胆汁酸を付くために肝臓でコレステロールが分解されて、コレステロール値が低下することになります。