DHAは学習能力や記憶力を高めます

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、不飽和脂肪酸の一種で、体内で合成することはできない必須脂肪酸です。『頭が良くなる』として、サプリメントのCMや雑誌などで宣伝されているのをご覧になった方も多いと思います。

EPA(エイコサペンタエン酸)と同様、魚の脂肪に多く含まれている他、α-リノレン酸を摂取すると体内でEPAを経て合成されます。魚にDHAやEPAが多いのは魚の餌である植物性プランクトンに含まれているα-リノレン酸が、魚の体内でEPAやDHAに変換されるためです。いわし油には10%、マグロの目の脂肪には30%のDHAが含まれています。

DHAのはたらき
DHAは脳のニューロンという神経細胞の突起の先端に含まれており、神経細胞を活性化して情報の伝達をスムーズにします。このため、学習能力や記憶力が高まります。また、アルツハイマー型痴呆や老人性に痴呆にも効力を発揮します。アルツハイマー型痴呆は、脳の神経細胞が死んで脳が萎縮してしまう病気ですが、DHAは傷ついた神経細胞を修復し、生き残った神経細胞の発育を促進します。

さらに、DHAは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす、血小板が凝固するのを防ぐ、血液中の中性脂肪を減らすなど、EPAと同様の働きをします。

DHAの摂り方
DHAは酸化しやすいので、DHAを多く含むウナギやマグロ、ブリなどの魚を選ぶときは鮮度の高いものを選びましょう。また、脂部分にDHAが含まれるので、網焼きなどで脂を落とすより、生食したり、煮魚にすると無駄なくDHAを摂取できます。DHAは皮と身の間や、血合いに特に多く含まれています。

ただし、DHAは血小板の凝集を抑制する作用がありますので、過剰摂取すると、出血の際に血液が固まりにくくなります。