脳血管性痴呆には動脈硬化を予防するビタミンE
脳の血管を流れる血流が悪くなって(血流不全)、さまざまな痴呆の症状が起こってくる病気です。日本人の痴呆全体の約60%が、脳血管性痴呆といわれています。
症状としては、ものを覚える記銘力、覚えたことを保持する記憶力、人物、時間、場所などを認識する見当識、物事を系統立てて考え、判断する思考力などが低下してきます。
自分が病気であるという認識が比較的保たれている点が、アルツハイマー病とは異なります。ときに、脳血管性痴呆とアルツハイマー病が合併することもあります(混合型痴呆)。
ビタミンE
ビタミンEは過酸化脂質の生成を抑制するはたらきにより、脳血管性痴呆の危険因子である動脈硬化を防ぎます。また、ビタミンEの抗酸化作用が活性酸素から脳細胞を守り、アルツハイマー型痴呆の進行を遅らせることも期待されています。
ビタミンC
ビタミンCには、脳血管障害の危険因子である高血圧を正常な状態に戻すはたらきがあります。疫学調査でも、ビタミンCの多い野菜や果物をよく食べる人ほど高血圧が少ないことがわかっています。
血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす作用も、動脈硬化を予防し、痴呆症の危険性を遠ざけるものです。
コリン
コリンは体内で、脂質やリン酸とともにレシチンをつくります。レシチンはコレステロールを乳化して、動脈にたまらないように作用するので、動脈硬化を予防し、脳血管性痴呆が進行するリスクを軽減します。コリンを補給することが、加齢に伴う記憶障害の改善につながるのではないかと、期待が寄せられています。
カテキン
お茶の渋み成分であるカテキンには、血圧上昇抑制作用、血小板凝集抑制作用、抗酸化作用が認められています。こうした作用は脳血管障害を起こりにくくするもので、痴呆症の予防にも効果が期待できます。
EPA
EPAは魚介に多く含まれている多価不飽和脂肪酸のひとつです。血液中の血栓の溶解、血管の拡張により、血液の流れを浴して脳血管障害を予防し、再発を防ぎます。
DHA
EPAと同じはたらきにより、脳血管障害の予防、改善に効果が認められています。特にDHAは、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用が著しく、注目されています。