骨粗鬆症には丈夫な骨を作るカルシウムとビタミンD
骨は、カルシウムの代謝によって新しい骨に生まれ変わりますが、年齢とともに、骨をつくる細胞よりも壊す細胞の働きが強くなって、骨量が減少してきます。骨粗鬆症は、骨量が減少するために骨がもろくなり、骨折しやすくなった状態です。特に女性に多くみられます。妊娠や出産によってもカルシウムが減少しますが、閉経を迎える50歳前後から骨粗鬆症が増えてきます。
カルシウム
体内にあるカルシウムの約99%が、リンやタンパク質とともに歯や骨を形成し、維持しています。カルシウムが不足していると、高齢になってから急激に骨が衰え、骨粗鬆症になります。カルシウムとビタミンDの充分な摂取が高齢者の骨密度を増加させ、骨折を少なくしたという報告もあり、骨粗鬆症の予防だけでなく治療にも効果が期待されます。
ビタミンD
ビタミンDは、体内で活性型となり、腸管でのカルシウムの吸収を促進します。骨は日々、作り替えられていますが、これにもビタミンDがはたらいています。健康な骨を維持するために一生を通じて不足させたくない栄養成分ですが、特に高齢者は、骨粗鬆症の予防、治療のために積極的なビタミンDの摂取が必要です。
ビタミンK
骨のカルシウムを結合させる役目をするタンパク質の合成に、ビタミンKが関わっています。不足すると骨に充分なカルシウムが取り込まれず、骨が弱くなります。こうしたビタミンKの作用は、骨粗鬆症の治療薬にも生かされています。
ビタミンC
骨は、コラーゲンという繊維状のタンパク質から成る結合組織の上に、カルシウムなどが沈着して形成されています。コラーゲンは骨に弾力性を与え、折れにくくします。ビタミンCはコラーゲンの生成にもはたらいているので、充分にあれば骨の弾力性が増し、不足すれば骨折しやすくなります。
マグネシウム
カルシウムやリンなどとともに骨の構成成分として骨組織を維持しています。また、骨の中にカルシウムの結晶をつくるのに必要な酵素を活性化させたり、カルシウムの吸収率向上にはたらくビタミンDを活性型に変える、骨の密度に影響を及ぼすなど、骨とのかかわりは密接です。