カテキンは血中脂質を正常化させます

カテキンは緑茶に含まれる渋味成分で、ポリフェノールの一種です。緑茶のみならず、煎茶、番茶、ほうじ茶などの日本茶全般に含まれています。

緑茶にはがん抑制効果も

血中脂質を正常化させるはたらきがあることから、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が気になる世代から注目されています。CMなどでお馴染みの『ヘルシア緑茶』をはじめ、各飲料メーカーもカテキンを使った商品開発にしのぎを削っています。

カテキンのはたらき
カテキンには食用油や肉や魚の品質保持剤として用いられるほど、脂質の酸化を抑制する強い作用があります。この抗酸化作用は、体内でも細胞膜を酸化から守り、発がんを防ぎます。
また、血液が固まりやすいと、がん細胞をほかの組織にくっつける接着剤の役目をするのですが、カテキンは血液の凝固を抑制する作用があるため、がんの転移を防ぎます。

埼玉県立がんセンターで10年間の追跡調査をしたところ、1日に緑茶を3杯以下しか飲まない人のがん罹患の危険率を1とすると、10杯以上飲む人は0.61と、発がん率が40%近く軽減されたことがわかっています。でも、10杯以上となると熱いものをとり過ぎている可能性があるので、食道がんの罹患率はほかの人に比べて若干上がるはずです。

また、カテキンには血中脂質を正常化させるはたらきがあります。その理由として、胆汁酸の排泄を増やすことがあげられます。胆汁酸はコレステロールを原料につくられ、胆汁に含まれて脂肪を乳化し消化を助けたあと、腸から吸収されて、肝臓に戻り、再利用されます。

ところが、カテキンが存在すると胆汁は再利用されず排泄されるため、コレステロールが血液中に増えなくなります。血中脂質が減少すると肝臓にたまる脂肪も減るので、脂肪肝を改善し、肝臓の機能も高まります。

最近では、緑茶カテキンが環境ホルモンの働きを阻害するとの研究結果も発表されています。環境ホルモンは体内で性ホルモンの受容体と結びつき、人体に害を与えます。ところが、カテキンは女性ホルモン受容体と結合する性質があるため、環境ホルモンが結合するのを妨害して、結果的に害を防ぐことになると考えられています。

このほかにも緑茶カテキンの効能は、抗アレルギー、虫歯予防、口臭予防、腸内環境の正常化など多岐に渡ります。

カテキンのとりかた
通常、緑茶は湯を注いでその浸出液を飲みます。この場合、ビタミンCやカテキンなどの有効成分が一番煎じでは約40%、二番煎じでは20%ほどが茶殻に残ってしまいます。

さらに、不溶性成分であるビタミンAビタミンE、ミネラル、食物繊維なども茶殻に残された状態になります。緑茶をミキサーやすり鉢で粉末にして淹れると、茶葉ごと摂取できて、有益な栄養素を無駄なく体内に取り込むことができます。